先に答え
中級者のパドルは「上級者向け」かどうかより、今どこで困っているかで選ぶと外しません。
迷ったら、振り抜きが軽く、ミスヒットにも強いBabolat ウィザード。
予算を抑えたい人は、ほぼ同じ振り心地のSix Zero クォーツ。
3球目から攻めたい人は、回転量が上位のEngage パシュートプロワン・イノベーションです。
※本記事にはアフィリエイト広告(楽天市場・Amazon)が含まれます。価格は各ショップの掲載値で、変動します。
ラリーが続くようになって、試合形式の練習にも呼ばれるようになった。
そうなると、初心者セットのパドルでは物足りなく感じる場面が増えてきますよね。
ところが「中級者向けのパドル」を探すと、出てくるのはお店の「中級以上向け」の一覧ばかりで、自分に合う1本がどれなのかは分かりません。
この記事では、第三者のラボが測ったパドル17本の数字から、中級者がよくぶつかる困りごとごとに1本ずつ選びました。
中級者のパドル選びで、差が大きいのは2つの数字
まず、数字を見ます。
17本の実測値を並べると、ボールの速さ(パワー)の差は最大でも7.2%でした。
一方で、振ったときの重さ(スイングウェイト)は33%、ミスヒットしたときのぶれにくさ(ツイストウェイト)は36%も違いました。
中級者が「パドルを替えて変わった」と感じやすいのは、打球の速さより、この2つの数字のほうです。
実測17本の、最小と最大の差
第三者ラボ Pickleball Effect の公開実測値を当サイトが集計。差は最小値に対する最大値の割合。
振ったときの重さが軽いほど、速い打ち合いで振り遅れにくくなります。
ぶれにくさの数字が大きいほど、ミスヒットしても返球が浮きにくくなります。
形との関係は、ワイド型は本当に芯が広いかを実測17本で確かめた記事で検証しています。
詳しい数字の読み方は、初心者セットからパドルを買い替える時期にまとめています。
3本を1枚の表で
| 困りごと | パドル | 振ったときの重さ | ぶれにくさ | 回転数(毎分) | 買う |
|---|---|---|---|---|---|
| 迷ったら(打ち合いもディンクも) | Babolat ウィザード | 109(軽い) | 6.40(中央値より上) | 1,952 | 楽天 |
| 予算を抑えたい | Six Zero クォーツ | 108(軽い) | 6.43(中央値より上) | 1,949 | 楽天 / Amazon |
| 3球目から攻めたい | Engage イノベーション(12.7mm) | 120(重め) | 5.90 | 2,059(上位) | 楽天 / Amazon |
出典:第三者ラボ Pickleball Effect の公開実測値(当サイト集計)。17本の中央値は、振ったときの重さ113、ぶれにくさ6.33。
速い打ち合いでもディンクでも、まず1本なら
中級になると、ネット際での速い打ち合いと、静かなディンクの両方が試合に出てきます。
どちらかに極端に寄せたパドルより、両方で困りにくい1本のほうが、まず失敗しません。
最初の1本は、それで十分です。
Babolat ウィザード(WZRD)
価格帯:2万円台
| 振ったときの重さ | 109(17本の中央値113より軽い) |
| ミスヒットのぶれにくさ | 6.40(中央値6.33より上) |
| ボールの速さ | 55.8mph |
| 厚さ・重さ | 20mm(17本で最も厚い)・8.57オンス |
| 形 | ワイドボディ(横幅が広い) |
Babolat ウィザードは、振ったときの重さが17本の中央値より軽く、ミスヒットのぶれにくさは中央値より上でした。
打ち合いとディンクの両方で、どちらにも大きな弱点がない数字です。
厚さ20mmは今回の17本で最も厚く、横幅の広いワイドボディです。
見た目も安心です。
予算を抑えて、同じくらいの振り心地がほしいなら
Six Zero クォーツ(15mm)
価格帯:1万円台
| 振ったときの重さ | 108(国内で買えることを確かめた中で最も軽い) |
| ミスヒットのぶれにくさ | 6.43(中央値より上) |
| ボールの速さ | 52.8mph(実測した中で最もおだやか) |
| 厚さ・重さ | 15mm・7.97オンス |
| 形 | ワイドボディ(横幅が広い) |
Six Zero クォーツは、振ったときの重さもぶれにくさも、ウィザードとほとんど同じ数字でした。
違いはボールの速さと厚さで、クォーツのほうがおだやかで、少し薄いパドルです。
価格はクォーツのほうが手頃なので、振り心地を優先して予算を抑えるならこちらです。
3球目から攻めて、ポイントを取りにいきたいなら
Engage パシュートプロワン・イノベーション(12.7mm)
価格帯:2万円台
| 回転数(毎分) | 2,059(国内で買えることを確かめた中で最も高い) |
| ボールの速さ | 56.1mph |
| 振ったときの重さ | 120(重め) |
| ミスヒットのぶれにくさ | 5.90 |
| 厚さ・重さ | 12.7mm・7.9オンス |
Engage パシュートプロワン・イノベーションは、国内の楽天で買えることを確かめられたパドルの中で、回転数が最も高かった1本です。
その代わり、振ったときの重さは17本の中央値より重い120で、ミスヒットしたときのぶれにくさも5.90と中央値を下回るので、打点がまだ安定しない時期に選ぶと、回転より先に振り遅れや当たり損ねが気になるかもしれません。
芯でとらえる打ち方ができてきた中級者ほど、回転の強みを引き出せます。
回転で選ぶ考え方は、スピン重視で選ぶならこの3本でも詳しく書いています。
パドルを替えたあと、試合で変わること
振り抜きが軽くなると、ネット際の打ち合いで一歩遅れていた返球が、間に合いやすくなります。
ぶれにくいパドルなら、ミスヒットしたディンクが浮かずに相手の足元へ落ちやすくなります。
最初の試合では、勝ち負けより「どの場面で前と違ったか」を1つだけ覚えて帰ってください。
次にパドルを選ぶときには、その1つの場面が、お店の「中級者向け」という分類よりも確かな、あなた自身の選ぶ基準になってくれます。
あなたの困りごとから選ぶ
打ち合いもディンクも
振り抜きが軽く、ぶれにくさも中央値より上の1本
予算を抑えたい
ほぼ同じ振り心地で、価格が手頃な1本
自分から攻めたい
回転数が上位で、重めの振りに慣れた人の1本
よくある質問
中級者は14mmと16mm、どちらがいいですか
厚さだけでは決まりません。
今回の3本も、12.7mm・15mm・20mmと厚さはばらばらで、選んだ理由は振ったときの重さとぶれにくさでした。
厚さの違いは13mm・14mm・16mmの違いで詳しく書いています。
「中級者向け」と書かれたパドルを選べば間違いないですか
お店の分類は目安としては役に立ちます。
ただ、同じ「中級者向け」の中でも振ったときの重さやぶれにくさは大きく違うので、自分の困りごとに合う数字かどうかを確かめてから選ぶのがおすすめです。
初心者セットのパドルはもう使わないほうがいいですか
使い続けても問題ありません。
練習用や、仲間を誘うときの予備として残しておくと、新しいパドルとの違いを比べる基準にもなります。
あなたの困りごとで選ぶなら
速い打ち合いもディンクも安定させたいならBabolat ウィザード。
同じくらいの振り心地で予算を抑えるならSix Zero クォーツ。
3球目から攻めたいならEngage パシュートプロワン・イノベーション。
「中級者向け」の看板より、自分の困りごとに合う数字で選んでください。

