結論
試打できないなら、買ったあとに振り心地を変えられるアクロストライクLXがいちばん失敗しにくい1本です。
1万円台で始めたい人はキャリバー。13mmの薄いパドルが合うと分かっている人だけアクロスピードSX。この順で読めば、店に行かずに決められます。
※本記事にはアフィリエイト広告(楽天市場・Amazon)が含まれます。価格は各ショップの掲載値で、変動します。
ミズノ アクロストライクLX(63GPB600)
価格:39,600円(ミズノ公式楽天市場店) 16mm・約235g
両側の錘を専用レンチで動かして、スイングウエイトを自分で変えられる唯一のミズノパドルです。「振ってみないと分からない」部分を、買ったあとに合わせ込めます。
| 厚み | 16mm |
| 重さ | 約235g(8.3オンス) |
| 面の素材 | グラファイト(MZ-36C) |
| 幅 | 7.4インチ |
| 機構 | FAST TRACK・スピンコート・専用レンチ付属 |
ミズノがピックルボールのパドル(ミズノの表記では「ラケット/パドル」)を売り始めて、テニスやバドミントン、ゴルフでミズノを使ってきた人ほど「どうせ買うならミズノで」と思うはずですが、いざ選ぼうとすると、どの1本が自分に合うのかを教えてくれる情報がまだほとんどありません。パドルは3本。試打できる店はミズノ旗艦店の東京と大阪の2か所だけ。発売から日が浅く、ショップのレビューもまだ揃っていません。
この記事は、その3本を「試打なしで失敗しにくい順」に並べたもので、性能の優劣を語る実測値はまだ無いため、公式が公開している数字と仕様、当サイトが持っている他社パドルの実測値だけを根拠に判断していきます。
3本の違いを、まず1枚の表で
ミズノは3本を「パワフルな中上級者向け」「操作性重視の中上級者向け」「エントリーから中級者向け」と分けています。数字で見ると、違いは厚みとグリップ幅と価格に集約されます。
| モデル | 価格 | 厚み | 重さ | 面の素材 | 幅 | ミズノ固有の機構 | 買う |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アクロストライクLX 63GPB600 |
39,600円 | 16mm | 約235g | グラファイト(MZ-36C) | 7.4インチ | FAST TRACK(錘でスイングウエイト調整)+スピンコート | 楽天 / Amazon |
| アクロスピードSX 63GPB621 |
31,900円 | 13mm | 約227g | グラファイト(MZ-36C) | 7.8インチ | ENERGY CELL(高反発シート)+スピンコート | 楽天 / Amazon |
| キャリバー 63GPB690 |
16,500円 | 16mm | 約230g | グラスファイバー | 7.4インチ | 細めグリップ+スピンコート | Amazon |
出典:ミズノ公式オンラインの各商品ページ、ミズノ株式会社ニュースリリース「ピックルボール市場へ参入」。価格は税込の公式価格。3本ともUSA PICKLEBALL公認、原産国は中国。
重さは3本とも227〜235g。ほとんど差がありません。選ぶ軸は「厚み(13mmか16mmか)」「グリップの太さ」「あとから調整できるか」の3つだけです。
試打できないときに失敗しにくいのは、あとから調整できる1本
パドルの買い替えで実際に変わるのは、打球の速さではなく振り心地です。当サイトが第三者ラボの実測値15本分を集計したところ、パワーの差は最大でも7.2%でした。一方で、スイングウエイト(振ったときの重さの感じ方)は32.7%、ツイストウェイト(芯を外したときのブレにくさ)は36.2%も違いました。速さは変わらない。振り心地は変わる。詳しくは初心者セットからパドルを買い替える時期にまとめています。
問題は、このスイングウエイトが重さの表記からは読めないことです。同じ3〜4万円台の海外パドル5本を実測値で見ると、重さは8.0〜8.7オンスの狭い範囲に収まります。それなのにスイングウエイトは110から134まで開いています。つまり「振ってみる」以外に確かめる方法が無い数字で、試打できない人がいちばん外しやすいところです。
同じ3〜4万円台の海外パドル5本で、最小と最大の差はどれだけ開くか
第三者ラボの実測値(当サイト集計)より。差は最小値に対する最大値の比。
アクロストライクLXは、この数字を買ったあとに動かせます。公式の説明では、両側のトラックにある錘をスライドさせ、トップヘビー設定でパワフルに、トップライト設定で操作性よく、何度でも設定し直せるとしています。元はゴルフクラブの可変機構です。
面はカーボン(グラファイトMZ-36C)。表面のスピンコートによりスピン性能が約17%向上したとミズノは説明しています(コーティング無しとの比較)。厚みは16mmです。当サイトの厚さ別の選び方でも、迷ったときは16mmを基準にしています。
1万円台で始めるならキャリバー
ミズノ キャリバー(63GPB690)
価格:16,500円(公式価格) 16mm・約230g・パウダーブルー
面はグラスファイバー、厚みは16mm。グリップが細めに作られていて、ミズノは「非力なプレーヤーでも操作しやすい仕様」と説明しています。グリップ上部に樹脂を注入して反発を保つ仕組み(リパルションキーピングシステム)も入っています。
| 厚み | 16mm |
| 重さ | 約230g(8.1オンス) |
| 面の素材 | グラスファイバー |
| 幅 | 7.4インチ |
| 特徴 | 細めグリップ・スピンコート・リパルションキーピングシステム |
1万円前後で海外ブランドも含めて探すなら、1万円前後で選ぶならこの3本も比べてください。キャリバーは、その価格帯に「国内メーカーの3か月保証」が付く点が違います。
アクロスピードSXは、13mmの薄さが合うと分かっている人へ
ミズノ アクロスピードSX(63GPB621)
価格:31,900円(ミズノ公式楽天市場店) 13mm・約227g
面とコーティングはアクロストライクLXと同じで、内部にミズノ独自の高反発シート「ENERGY CELL」を入れています。反発力の向上とスイートエリアの拡大をうたい、公式には「操作性とコントロールを重視する中上級者向け」と説明されています。
| 厚み | 13mm |
| 重さ | 約227g(8.0オンス) |
| 面の素材 | グラファイト(MZ-36C) |
| 幅 | 7.8インチ |
| 機構 | ENERGY CELL・スピンコート |
ここは正直に書いておきます。公式は13mmのSXを「コントロール重視」と呼んでいます。しかし当サイトの厚さ別の選び方では、薄いパドルほど反発が強く、厚いほどコントロール寄りと整理しています。説明の向きが逆なので、「操作性」の言葉だけで選ばず、13mmを振ったことがあるかどうかで決めてください。振ったことが無いなら、16mmの2本のどちらかが安全です。
靴とバッグまでミズノで揃える意味
パドルより先に、靴の話をします。当サイトの運営者は、普通の室内履きでコートに行って足に豆を作りましたが、これはピックルボールが腕より足腰の疲れる競技で、踏み込んでボールをすくい上げる動きを何十回も繰り返すからで、靴だけは最初から専用のものを勧める理由がここにあります。
ミズノのピックルボール専用シューズ「ウエーブストライク」は、4E相当のスーパーワイド設計で、甲回りが通常の木型より12mm広いとミズノが公表しています。海外ブランドの靴で幅が合わなかった人は、ここが最初の候補になります。室内用の候補を広く見たい人は室内用シューズ3選もどうぞ。
| 品名 | 価格 | 要点 | 買う |
|---|---|---|---|
| ウエーブストライク 61GA2685 |
16,500円 | 4E相当・約295g(27.0cm片方)・オールコート用・23.0〜28.5cm | 楽天 |
| ツアーバックパック35L 63GDD031 |
15,400円 | パドル2本・シューズ・ボールを収納。約1,200g | 楽天 / Amazon |
| バックパック30L 63GDD032 |
8,250円 | 前面ポケットにパドル収納。約650g | 楽天 / Amazon |
| トートバッグ20L 63GDD033 |
6,490円 | パドルとシューズが入るコンパクト型。約520g | 楽天 / Amazon |
出典:ミズノ株式会社ニュースリリース、ミズノ公式オンライン。価格は税込の公式価格。シューズはベトナム製、バッグは中国製。
全部を一度に揃える必要はありません。急がなくていい。順番は、靴→パドル→バッグ。足を守るものを先に、道具を持ち運ぶものは後からで十分です。
揃えた翌週の自分を想像してみる
道具を売る前から、ミズノは自社が管理する全国の運動施設で、個人参加型の体験会やレベル別の講習会を開いてきました。プレーできる施設はニュースリリースの発表時点で全国42か所。つまり、道具が届いた翌週に、仲間を4人集めなくても1人で行ける場所があるということです。
届いてから翌週までの順番
靴を履き慣らす
家の中で数日。幅と踵の当たりを確かめる
パドルの錘を中央に
アクロストライクLXなら、まず中央から。振り遅れたらトップライト側へ
体験会に申し込む
ミズノ管理の施設で個人参加型の回がある。仲間集めは不要
初日の帰り道、腕はそれほど疲れていないはずです。代わりに太ももとふくらはぎが重い。運営者の実感では、ピックルボールは腕を上げる動作が少なく、踏み込んでボールをすくい上げる動きが多いので、疲れるのは足腰でした。答えは靴です。
メーカーはピックルボールを「生涯スポーツ」「三世代スポーツ」と位置づけています。親と子と孫が同じコートに立てる競技、という見立てです。パドルを3本の中から選ぶとき、自分ひとりの上達より「誰と行くか」で考えると答えが変わることもあって、家族で始めるなら細めのグリップで扱いやすいキャリバーを人数分、という選び方も成り立ちます。
保証は、ミズノ取扱店で購入したパドルの製造上の不備に対して、購入から3か月以内なら無料で修理または交換するというもので、フリマアプリで買ったものや、ネットを叩いたりコート面をこすったりして壊した場合は対象外になります。海外ブランドの並行輸入品にはこの窓口が無いことが多いので、ここが「ミズノで揃える」いちばん実用的な理由かもしれません。
別の答えが合う人
- 予算が1万円前後で、ブランドにこだわらない → 1万円前後で選ぶならこの3本
- 実測値で比べて選びたい → 実測15本で分かった替えて変わること
- 厚みの違いから理解したい → 13mm・14mm・16mmはどう違う?
よくある質問
ミズノのパドルは日本製ですか
いいえ。3本とも原産国は中国です。シューズはベトナム製、バッグは中国製です。「日本メーカーの設計と保証窓口」がある、と理解するのが正確です。
公式大会で使えますか
3本ともUSA PICKLEBALLの公認を取得しているとミズノは発表しています。国内大会の用具規定は主催者ごとに確認してください。
試打はどこでできますか
ミズノ旗艦店のMIZUNO TOKYOとミズノオオサカ茶屋町に試打用のサンプルがありますが、それ以外の地域の人はこの記事の順番で選ぶのが現実的です。
アクロストライクLXの調整は難しいですか
専用レンチが付属し、両側のトラック上の錘をスライドさせる方式です。公式には「何度でも設定し直せる」とあります。最初は中央付近から始めて、振り遅れるならトップライト側へ、当たりが軽いならトップヘビー側へ動かすのが分かりやすい手順です。
まとめ
試打できないなら、買ったあとに振り心地を合わせ込めるアクロストライクLX。1万円台で始めるなら細めグリップのキャリバー。13mmを振ったことがある人だけアクロスピードSX。そして、パドルより先に靴。この順番なら、店に行けなくても大きく外しません。


