先に答え
芯を外したときに一番ぶれにくかったのは、ワイド型ではありませんでした。
迷ったら、ぶれにくさが17本の中央値より上で、振り抜きも軽いBabolat ウィザード。
ぶれにくさだけを最優先するなら1位のFranklin FSツアー ダイナスティ。
見た目にも面の広いワイド型で、予算を抑えたい人はSix Zero クォーツです。
※本記事にはアフィリエイト広告(楽天市場・Amazon)が含まれます。価格は各ショップの掲載値で、変動します。
ラリーの途中で、ボールがパドルの端に当たって、ふわっと浮いてしまう。
そのたびに相手に強く打ち込まれて、ポイントを落とす。
こうした芯を外した当たりを「ミスヒット」と言います。
だから「芯が広いパドルにしたい」と思って調べると、どこを見ても「ワイド型なら芯が広い」と書いてありますよね。
この記事では、第三者のラボが測った「ミスヒットしたときのぶれにくさ」の数字を、当サイトが17本分集めて形ごとに比べました。
分かったのは、ワイド型は平均すると確かにぶれにくいけれど、一番ぶれにくい1本と2番目の1本はワイド型ではなかった、ということです。
「ワイドなら安心」は、平均では本当でした
ミスヒットしたときのぶれにくさは、ツイストウェイトという数字で表されます。
大きいほど、端に当たってもパドルがねじれにくく、ボールが失速しにくくなります。
17本の平均を形ごとに出すと、ワイド型が6.36で最も高く、縦長型が6.22、ハイブリッド型が6.00でした。
形で分けた平均なら、「ワイド型はミスヒットに強い」という説明は合っています。
ミスヒットしたときのぶれにくさ(ツイストウェイト)
第三者ラボ Pickleball Effect の公開実測値を当サイトが集計(ワイド型4本・縦長型7本・ハイブリッド型6本)。棒の長さは1位を100としたときの割合。
でも、1本ずつ見ると順位は形どおりではない
ところが、17本を1本ずつ並べると、1位は縦長型、2位はハイブリッド型でした。
ワイド型は3位です。
逆に、ワイド型の中で一番低かった1本は5.96で、縦長型の上位4本より低い数字です。
同じ形の中でも、差は大きく開いていました。
形は目安にはなりますが、最後は1本ごとの数字で選んだほうが、芯を外したときの安心感は確かになります。
形・厚さ・素材の違いをまとめて知りたい人は、パドルの違いを形状・厚さ・素材で比較した記事もあわせてどうぞ。
端に当たったときの安定より、狙った場所へ運ぶ正確さを優先したい人は、コントロール重視で選ぶならこの3本のほうが合います。
3本を1枚の表で
| こんな人に | パドル | ぶれにくさ | 振ったときの重さ | 形 | 厚さ | 買う |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 迷ったら | Babolat ウィザード | 6.40(中央値より上) | 109(軽め) | ワイド | 20mm(17本で最も厚い) | 楽天 |
| ぶれにくさ最優先 | Franklin FSツアー ダイナスティ | 7.22(17本中1位) | 134(17本で最も重い) | 縦長 | 16mm | 楽天 / Amazon |
| ワイド型で予算を抑える | Six Zero クォーツ | 6.43 | 108(軽め) | ワイド | 15mm | 楽天 / Amazon |
出典:第三者ラボ Pickleball Effect の公開実測値(当サイト集計)。振ったときの重さはスイングウェイトの値で、大きいほど振ったときに重く感じる。
ミスヒットに強く、振り遅れにくい1本がほしい人へ
17本を並べると、ぶれにくい1本ほど振ったときにも重く感じる傾向が、ゆるやかに見られました。
その傾向から外れて、ぶれにくさと振り抜きの軽さを両方そろえていたのが、次の1本です。
Babolat ウィザード(WZRD)
価格帯:2万円台
| ミスヒットしたときのぶれにくさ | 6.40(17本の中央値6.33より上) |
| 振ったときの重さ | 109(17本の真ん中より軽い側) |
| ボールの速さ | 55.8mph |
| 厚さ・重さ | 20mm(17本で最も厚い)・8.57オンス |
| 形 | ワイドボディ(横幅が広い) |
ぶれにくさは17本の中央値6.33より上の数字で、振ったときの重さは真ん中より軽い109でした。
ネット際で打ち合う場面でも、ウィザードなら振り遅れにくく、端に当たってもボールが失速しにくい組み合わせになります。
厚さ20mmは今回の17本で最も厚く、横幅の広いワイドボディです。
重くてもいいから、とにかくぶれにくい1本がほしい人へ
Franklin FSツアー ダイナスティ(16mm)
価格帯:3万円台
| ミスヒットしたときのぶれにくさ | 7.22(17本中1位) |
| 振ったときの重さ | 134(17本で最も重い) |
| ボールの速さ | 56.1mph |
| 厚さ・重さ | 16mm・8.69オンス(17本で最も重い) |
| 形 | 縦長(イーロンゲイティド) |
2位を7%以上引き離していて、端に当たったときの安定感ではこのFSツアー ダイナスティが抜けています。
縦長の形でリーチも稼げるので、後ろに下がって打つ場面の多い人や、テニスのようにしっかり振り切るストロークで打ち合いたい人には、重さがそのまま安定感として返ってくる1本です。
その代わり、本体も振り心地も重いので、自分が重いパドルを振り切れるかどうかで決めてください。
振り心地とぶれにくさが買い替えでどう変わるかは、初心者セットからパドルを買い替える時期で詳しく書いています。
ワイド型で予算を抑えて、面の広さに安心したい人へ
Six Zero クォーツ(15mm)
価格帯:1万円台
| ミスヒットしたときのぶれにくさ | 6.43(国内で買えることを確かめたワイド型で最も高い) |
| 振ったときの重さ | 108(同じく最も軽い) |
| ボールの速さ | 52.8mph(実測した中で最もおだやか) |
| 厚さ・重さ | 15mm・7.97オンス |
| 形 | ワイドボディ(横幅が広い) |
国内で買えることを確かめたワイド型の中で、ぶれにくさが最も高く、振ったときの重さも最も軽かったのがこのクォーツです。
価格は3本の中で最も手頃です。
見た目の安心感も大事にしたいなら、数字の裏付けもあるワイド型として選べる1本です。
ぶれにくいパドルに替えると、何が変わるか
まず、端に当たった返球が浮きにくくなります。
浮かなければ、相手に打ち込まれる回数が減ります。
失点が減ります。
この記事で比べた数字は、まさにその差を測ったものです。
替えた最初の日は、わざと少し端で当てる練習を混ぜてみてください。
違いはすぐ出ます。
前のパドルより手首にくる揺れが小さいと感じたら、それがぶれにくさの効き目です。
あなたの条件から選ぶ
振り遅れたくない
ネット際が多いなら、振ったときの重さが軽めの1本
重さは気にならない
後ろから打ち合うなら、ぶれにくさ1位の縦長型
面の広さで安心したい
ワイド型の中で数字の裏付けがある1本
よくある質問
ワイド型なら、どれを選んでも芯が広いのですか
平均ではワイド型が最もぶれにくい結果でした。
ただしワイド型の中にも差があり、一番低い1本は縦長型の上位より低い数字でした。
形だけでなく、1本ごとの数字を見て選ぶのがおすすめです。
ぶれにくいパドルは初心者に向いていますか
端に当たるミスが多い時期ほど、差は感じやすくなります。
ただし重いパドルは振り遅れの原因にもなるので、振ったときの重さもあわせて見てください。
スイートスポットとツイストウェイトは同じものですか
同じではありません。
スイートスポットは一般に「よく飛ぶ範囲」を指す言葉で、ツイストウェイトは「端に当たったときのねじれにくさ」を測った数字です。
あなたの条件で選ぶなら
振り遅れたくないなら、振り抜きが軽く、ぶれにくさも中央値より上のBabolat ウィザード。
重くてもいいから一番ぶれにくい1本ならFranklin FSツアー ダイナスティ。
ワイド型で予算を抑えたいならSix Zero クォーツ。
形は目安、決め手は1本ごとの数字です。


